審査なしで持てるETCカードとは

高速道路を利用する際、ETCレーンをスイスイ進む車を横目に、毎回料金所で止まっておサイフをガサゴソするのは本当に面倒ですよね。自動精算を利用するにはもちろんETCカードが必要ですが、何らかの理由でクレジットカードが持てない、審査が不安という人にとって、ETCカードなんて持てるわけがないとあきらめていませんか?今回はそんな人でも持てる可能性が高いETCカードについて紹介したいと思います。

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審査不要のETCカード

高速道路料金を自動精算できるETCシステムの利用には、精算元となる「ETCカード」は必要不可欠です。そのETCカードは、大きく分けて2種類あります。

種類特徴
クレジットカード会社発行のETCカード審査を経て取得したクレジットカードから、低コストでRTCカードの追加発行が可能
ETCパーソナルカード審査なしでカード発行可能だが、20,000円以上のデポジットが必要

今回は、審査不要で発行できる「ETCパーソナルカード」について詳しく説明します。

概要

「ETCパーソナルカード」は、クレジット会社ではなく、NEXCOや首都高速道路株式会社、阪神高速道路株式会社などが共同で発行しているカードです。クレジット会社を介さずに直接道路事業者へ料金が支払われるため、カード発行にあたってクレジットカードのような審査が不要です。

支払方法

ETCパーソナルカードを利用した場合、通行料金は指定した銀行口座から1か月ごとに引き落としがされる仕組みです。クレジットカードではありませんので、分割払いやリボ払いなどは利用できず、すべて一括での引き落としになります。引き落としは毎月27日です。

年会費

クレジットカードでは、年会費無料のところが多いのですが、このETCパーソナルカードでは、年会費1,234円(税込)が発生します。

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デポジット(保証金)

クレジットカードのような審査はありませんが、いずれにしても通行料は後払いと同じなので、控訴道路を通ったのに支払わないなんてことがないように、事前にデポジット(保証金)を振り込むことが必須になります。このデポジット分は、あくまで預託金になりますので、もしETCカードを解約する場合には返還されます。実際のデポジット額は、最低20,000円~ですが、有料道路の平均利用月額や年間での最大月間利用額が多くなると、金額も順次増額されます。案内通りにデポジット額を振り込まなかったり、引き落としされていない金額がデポジット額の80%をうわまった場合、カードが停止されてしまいます。

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審査の甘いクレジットカード会社の選び方

審査不要のETCカードは、高額なデポジットが必要というハードルがあったので、可能であればやはりクレジットカード会社発行のETCカードが欲しいという人もいるかと思います。ただし、そのためにはクレジットカードの審査に通過する必要があります。そこで、審査が甘いクレジットカード会社をメインにご紹介したいと思います。

VIASOカード(ビアソカード)

「VIASOカード」は、株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の子会社「三菱UFJニコス株式会社」発行のクレジットカードです。高校生を除く18歳以上から申込み可能で、審査時に収入面で不安がある専業主婦やパート主婦の人でも審査が通りやすいと言われています。VISAOカードなら、家族カードやETCカードももちろん、年会費が永年無料です。VISAOカード限定のオンラインモール「VIASO eショップ」経由で買い物すると、最大10%のボーナスポイントが加算されたり、海外旅行傷害保険が最高2,000万円、ショッピング保険最高100万円という補償もついて、メリットも豊富です。審査に通りやすくするためにも、信用性を高くする固定電話番号を記入することをおすすめします。また、キャッシング枠をできるだけ0円にすると、キャッシング枠の審査が不要になり審査も通過しやすく、発行までの時間も短縮できます。

Tカード プラス(SMBCモビット next)

モビットのカードローンと、クレジットカードとTカードの三役を1枚にまとめた万能カードです。SMBCモビットと、三井住友カードが提携して発行しています。年会費は永年無料。200円の利用ごとに1Tポイントが貯まり、ETCカードの発行も可能です。しかもTカードは、Tポイントが貯まるだけでなく、電子マネーTマネー機能も備えているので、実質的には1枚で4役!とも言えるカードです。Tポイント加盟店で提示してTポイントを獲得し、クレジットカード払いにするとダブルでTポイントを貯めることもできます。とはいえ、SMBCモビットは、キャッシングつまり現金貸付サービスがメインですので、クレジットカードとしての特典や機能の充実を求める人にはあまりおすすめできません。

家族カードで発行

クレジットカードは欲しいものの、やっぱり審査が不安となれば、家族カードを発行してもらうという方法もあります。ほとんどのクレジットカードでは一定の条件を満たせばほぼ無審査で発行が可能です。家族会員=本会員と生計を同一にする親族(配偶者、両親、子供)が該当します。たとえ自分はブラックであっても、同居する家族がクレジットカード会員であれば、審査なしでクレジットカード&ETCカードを持てる可能性が高いというわけです。ただし、一部家族カードの発行できないクレジットカードや、ETCカードの発行ができないものや、費用がかかるものもありますので、注意が必要です。仮に、家族カードが発行できたとしても、利用明細を本会員である家族に見られてしまうので、もし見られたくないという人にはあまりおすすめできません。また、利用する際には家族とはいえ、金銭のやり取り方法などある程度のルールを事前にきちんと話し合っておきましょう。

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まとめ

便利なETCカードは、通常クレジットカードを所持していないと申し込めませんが、たとえブラックの人でも審査なしでETCカードを手に入れる方法が2つあります。「ETCパーソナルカード」では、デポジットに2万円以上かかりますし、家族カードで発行すれば、利用明細を家族に見られてしまうというデメリットがあります。審査の甘いクレジットカードでチャレンジして、どうしても審査に通らなかったら、ETCパーソナルカードもしくは家族カードで検討してみてください。