クレジットカードの審査の難易度と通りやすくするコツ

クレジットカードを作るにあたって、気になるのはその審査の難易度ではないでしょうか。審査に通るかどうかの基準はカード会社によっても、カードの種類によっても大きく異なるため、自分が作ろうとしているカードの審査の難易度がどれくらいかを知っておくと安心です。今回は審査の難易度と、審査に通りやすくするためのコツをご紹介します。

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そもそもクレジットカードの審査とは?

クレジットカード=信用カード(Credit Card)

Credit Cardとは直訳で「信用カード」という意味です。わかりやすく言い換えると、クレジットカードとは会員の信用でお金を立て替え払いしてくれるカード。したがって端的に言えば、審査の可否は「お金を貸せるだけの信用を申込者に対して与えられるか否か」になる、と考えるとわかりやすいのではないでしょうか。

審査の基準の考え方

審査の項目には大きく分けて①申し込み内容のスコアリング、②人為的な判断、③個人信用情報機関に登録された情報の3つがあります。まず、年齢、年収、勤務形態などが自動でスコアリングされます。その後、自動でスコアリングされたものを人の目で確認します。最後に個人信用情報機関に登録された情報と照合され、審査に通るかどうかが決まります。
適正なクレジットカード利用ができるように、私たちのクレジット利用履歴は、個人信用情報機関というところに蓄積されており、それをクレジットヒストリーと言います。クレジットヒストリー=クレヒスを見れば、「何枚クレジットを契約しているか」や「延滞情報」「過去2年間の支払い状況」などが簡単に分かります。クレジットカード会社は個人信用情報機関に登録されたそれら情報を参考にし、申込者に信用を与えるかどうかを最終的に判断するのです。

まずはカードの種類を知ろう

クレジットカードは入会審査に通過しないと作れないが、クレジットカード会社は明確な審査基準については公式サイトなどで公表しておらず、審査で通らなかった場合も審査落ちの理由を説明してくれないものです。とはいえ、特徴と種類ごとに分別することで審査難易度を目安として考えることはできます。
例えば、カードのランク(ステータス)で見ると、(左がもっともランクが高い)
ブラックカード>プラチナカード>ゴールドカード>一般カードの順でステータスが高く、ステータスが高くなるほど審査の難易度は上がり、ステータスが高くなるほど年会費も高くなります。年会費が高いカードはその分の信用が求められるので、審査難易度が高いのです。
また、ランクによらずカードを発行する会社によっても難易度は異なります。
一般カードの中でも発行会社別にみると、(左がもっとも難易度が高い)
銀行系>交通系>信販系>流通系・石油系の順で審査の難易度は難しいです。この審査難易度の違いは、それぞれのカードが狙っているターゲットの違いです。たとえばショッピングモールなどが発行する流通系カードは、ショッピングモールで食料や衣料品などの買い物を日常的に行う主婦がターゲット。主婦は会社員に比べると収入が低いことが多いため、主婦をターゲットにした流通系カードは審査難易度が低くなるという仕組みになっているのです。
このように、審査の難易度にはそのカードのランクと種類が大きく関わっていることを、まず前提としておさえておきましょう。

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ランクによる審査難易度の違い

カードのランクでは、ステータス性の高いカードほど入会のための審査も難しいことを覚えておきましょう。

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ブラックカード

ブラックカードは、クレジットカードのランクの中で最上位のステータスを誇るカード。多くのブラックカードは取得にインビテーション(招待状)が必要になり、インビテーションを受け取るには数千万円以上の年収と数百万以上の年間カード決済が必要と言われている。ブラックカードの特長は、電話で要件を伝えると飛行機のチケット手配やホテル予約などを代行してくれる専任のコンシェルジュサービス(執事)があることです。世界中でも持つ人が限られている、大変貴重なカードです。

プラチナカード

プラチナカードは、ブラックカードの次にステータス性が高いカードです。そのため審査難易度は高く、審査通過基準は年収1,000万円程度とされています。プラチナカードを持っていると、空港で保有者限定のラウンジが利用可能になるなど、こちらも入会の難易度自体のハードルが高いカードだと思ってよいでしょう。

ゴールドカード

ゴールドカードはプラチナカードに次いてステータス性のあるカードですが、ゴールドカードになると審査の難易度は一般カードレベルからプラチナカードレベルのものまで様々あり、カードの種類によります。年収は300万円程度あれば審査に通ると言われていますが、年会費2,000~5,000円の格安ゴールドカードであれば、年収が150万円程度のアルバイトの方や学生でも審査に通過できる可能性はあるでしょう。プラチナ・ブラックと上のランクのカードが普及したことで相対的にステータス性に幅が生まれ、比較的入会がしやすいものも出てきたのがゴールドカードなのです。

カード会社による審査難易度の違い

同じランクのカードであっても、カードを発行するクレジットカード会社の種類によって審査の難易度は変わってきます。会社の特徴とターゲットとしている客層が分かれば、審査の難易度についても理解ができます。

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銀行系のカード会社

銀行系カードとは、銀行または銀行提携のカード会社が発行するクレジットカードのことです。セキュリティ性が高く安心して使えるカードですが、ゆえに難易度は少し高めとされています。ただし、定職に就いており安定収入があれば問題ないとも言われており、支払い遅延をしたことがない会社員の方などは特に問題なく取得可能でしょう。

鉄道系・交通系のカード会社

鉄道系・交通系カードというのは、航空会社、鉄道会社や高速道路運営会社が発行するクレジットカードのことで、一般カードの中では平均的な審査難易度になっています。鉄道系・交通系カードのターゲットは、通勤、通学、出張などで電車や飛行機を利用する方で、つまりとりわけ富裕層というわけではありません。そのため、過去にカード代金の支払い遅延などがなく、安定した収入がある正社員であれば審査に通過しやすいと言えます。また、通学でほぼ毎日電車を利用する学生も審査に通りやすいカードです。

信販系のカード会社

信販系カードというのは、信用販売を行う信販会社(割賦販売が主業務の会社)が発行するクレジットカードのことです。信販会社とはたとえばニコス・オリコ・ジャックスといった、クレジットカードの発行やカードローンを専門に行う会社のこと。信販系カードは最も種類が多く取引高も最も多いクレジットカードで、信販会社のメイン商品がクレジットカードであることから審査の難易度は低めです。本人収入のない学生や専業主婦でも審査通過可能なため、審査通過に自信がない方は自分に合うサービスが付帯する信販系カードを検討するのがよいでしょう。

流通系・石油系のカード会社

流通系・石油系カードは、大手スーパーやデパート、コンビニ、ガソリンスタンドが発行するクレジットカードのことを言います。流通系・石油系カードの目的は顧客を増やすことなので、ターゲット層も幅広く、審査に通りやすいカードが多いです。カード会社で考えると、最もハードルの低いクレジットカードになります。普段スーパーやコンビニ、ガソリンスタンドを利用する主婦や学生などは、過去にカード代金の支払い遅延履歴などがなければ、本人に収入がなくても審査通過が可能。普段良く利用する店舗での特典が多いカードを選ぶと、毎日のお買い物などがお得になります。

まとめ

ひとくちにクレジットカードと言っても、さまざまな種類のものがあり、審査の基準もそれぞれに異なることがわかっていただけたでしょうか。ステータス性を求めず、自分がターゲットとなっているカードを作れば審査に通りやすいということですね。逆にステータス性の高いカードを作るためにはそれなりの信用力が必要で、入会審査の難易度も上がります。ぜひカード会社やカードの種類にも注目して、カードを選んでみて下さい。